笠置山の岩々には「ペトログリフ」と呼ばれる岩肌に刻まれた人為的な絵と思しきものが数々発見されています。古代の人々の活発な活動を思わせる地域です。
今回は、笠置山に星座の配置を模して岩石が配置されているという情報の真偽を確認することが目的で、その実測調査のお手伝いをさせていただきました。
参加者の皆さんは原始宗教的な、あるいは考古学歴史学的な観点からイワクラの謎へのアプローチを志向される方が多いような印象なのですが、私は建築に関わる職業柄、古代の人々の持っていたであろう空間認識能力やそれを発揮しての空間の使い方に大変興味があります。
古代の人々の英知を「追体験できた!」と胸を張って言えるほどのレベルには達していませんが、それでも普段デコボコのない床や舗装された平らな道ばかりを歩いている身にとって、雨上がりの足元の悪い山道に分け入って巨大な石との対面する行為は眠っていた身体的な”勘”みたいなものを呼び起こすきっかけになりうる刺激を感じます。
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