築年数不明の連棟形式の木造2階建ての京町家です。
所在地はJR円町駅にほど近いところです。クライアントはこの物件を購入された直後で劣化事象確認とリフォーム工事の方針を検討するのにホームインスペクションによる住宅診断を受けたいとのことでした。
ざっと見たところ複数回にわたって増改築がなされた形跡が見て取れました。増改築を行った際の接続部は床や壁にひずみが現れやすく、また雨漏りが起こりやすい傾向があるのでそのあたりを重点的に調べる必要がありそうでした。
耐震性についても心配されていましたが、連棟形式の物件の場合つながっている部分も含めて一体の建築物として耐震診断と補強計画をしなければならないため、ご所有の区画単独の計画では耐震性をアップする選択肢がほぼ無いことをご説明差し上げました。
過去の雨漏りの形跡が何カ所かみられました。前オーナーから雨漏り後、屋根の葺き替え工事によって雨漏りは起こらなくなったとお聞きになっているようなので、現在は雨漏りは止まっている前提で、慎重な経過観察をおすすめしました。
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