現在の部材の寸法体系や間取りの考え方とは少し違う尺度で作られた町家を微に入り細に入りじっくり観察させてもらえたのは非常に良い経験で、体感を通して町家のつくりについて理解が進んだように思います。
最近立ち上がる住宅などと比較して建材の寸法の精度や部材の配列の規則性が高くないので、
「なんで揃えて並べへんねやろ?」
という設計的にはイレギュラーな箇所が散見されますが、結果的にそれもまた空間の変化というか飽きをこさせないちょっとしたスパイスになっているように感じました。
小さいスペースをプロポーションや比率、光の取り入れ方の操作でうまく演出する方法は長い歴史の叡智を感じます。
古来の薄暗い室内、庭と連動した空間の作り方も趣たっぷりで良いものです。
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